テーマ : 自ら人生をデザインする
主任研究員 南部靖之
今春卒業の大学生の就職内定率は80.0%。就職を希望する若者のうち5人に一人が職に就けないという厳しい状況です。また、熾烈なグローバル競争を勝ち抜くために、中国をはじめとするアジアの新興国に拠点や雇用を移す企業が続出しています。国内においても、たとえ日本企業でもひとたび外国企業にM&Aされれば、日本的な雇用慣行は見直しを迫られます。「卒業=就職」、「企業に所属する=安定」といった、雇用に関するこれまでの"常識"はもはや通用しなりつつあります。
これからは、人生のすべてを企業に委ねる「会社依存社会」から、個々人が自力を高めて自立し、自ら人生を切り開いていく「個人自立社会」へと転換していかなくてはならないと私は考えています。そのためには、一つひとつの制度について議論し、見直しをしていくことも必要ですが、何よりも大切なのは、やはり私たちの「意識改革」であると思います。
自分は何をしようとか、どう生きようとか、「生き方・働き方」を自ら選択し、人生をデザインする。自分らしく豊かに生きていくためには、いろいろなものを見聞きしたり、学んだり、自分の感性を磨くことも大切です。人のお世話をしたり、ボランティア活動に参加したりするのもよいと思います。
『Try not to be a man of success, but rather be a man of value.』
私の好きな、アインシュタインの言葉です。自分の才能・能力活かして社会に貢献し、それぞれの場所でそれぞれに価値ある存在になる。それが働くことの意味ではないかと私は思っています。

