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INITIATIVE「自分のキャリアは自分で創る」WEBマガジン

ひと 2016.05.16 陸前高田を「被災地」から「観光地」に!市内に就職したパソナ研修生の想い

文:INITIATIVE(イニシアチブ)編集部

東日本大震災から5年が経過しました。パソナグループではこれまで、被災地で就労支援や研修等の事業を実施し、参加された方々は復興を担う人材として様々な形で活躍されています。
今回は、パソナが2012年から3年間に渡り岩手県陸前高田市で実施した「就労創出支援事業」に第1期生として参加し、現在は市内の雑貨店「いわ井」で活躍する吉田千純(ちずみ)さんをご紹介します。



就業後の仕事に活きた、実践的なパソコンやビジネスマナー研修


私は以前、市役所の臨時職員をしていたのですが、その後の仕事を探していた時、新聞広告でパソナの「就労創出支援事業」のことを知りました。募集広告にあった「自分に合った仕事を一緒に見つけていきましょう」「陸前高田の復興のために、共に頑張りましょう」という文言に惹かれ応募しました。

様々な研修を受講しましたが、苦手だったパソコンのスキルを習得できたことが一番良かったですね。また、それまでビジネスマナー研修を受けてみたいと思っていましたが、なかなか受けられる機会がなく、事業を通じて研修を受けられたことが非常に良かったです。


(陸前高田市「就労創出支援事業」の研修の様子)

雑貨が好きで、販売の仕事に興味があったため、就業先として陸前高田市にある雑貨店「いわ井」を紹介されたときは、是非チャレンジしたいとすぐに就業を決めました。

右も左も分からないまま入社したので、就業開始後も、事業の事務局の方々が定期的にサポートしてくださったのがとても心強かったです。

また、日々多くのお客様と接する職場のため、研修で学んだ敬語の使い方や電話応対が非常に役立ったほか、パソコン研修でFacebookの使い方を学んでいたため、就業先で以前開設したものの凍結されていたFacebookを再開することができて、とても助かりました。

「いわ井」では、陸前高田の地酒「酔仙」をはじめ、陶器・漆器・ガラス器や和雑貨・風呂敷・手ぬぐいなどを展示販売しており、日々Facebookにオススメ商品やお店の近況をご紹介しています。
よろしければ是非、覗いてみてください。

「いわ井」Facebookページ: https://www.facebook.com/iwai.rikuzentakata/

自分が発信した情報への反応、お客様の笑顔が大きなやりがい


Facebookや店内POPを通じてお店の商品の情報を発信する中で、お客様が興味を持って下さったり、手に取って購入してくださったりすることが、日に日に増えており、非常にやりがいを感じます。
また、お店からお客様がお帰りになるとき、「このお店に来てよかった!」「また来るよ」と言ってくださり、笑顔を見せてくれる瞬間がとても嬉しいですね。

いわ井に入社して3年が経ちましたが、まだまだミスすることもあり、周りに迷惑を掛けることも多いため、勉強の毎日です。これからもお客様の声や、周りのスタッフの助言に耳を傾け、「来てよかった」「また来ます」と言ってもらえるお店を目指していきたいです。



“被災地”ではなく“観光地”として陸前高田を訪れて欲しい


東日本大震災から5年が経過しましたが、陸前高田という地域の将来を考えると、地域外の人の力に頼るのではなく、私たち地域住民が積極的にまちづくりに参加して、頑張らないといけないと感じています。
まだ自分はそこまで実践できてはいませんが、意識は常に高く持つようにしています。

県外の方々がボランティアとして陸前高田を訪れてくれるのはとても嬉しいのですが、これからは“被災地”としてではなく、“観光”や“遊び”の場所として訪れて欲しいと願っています。
陸前高田という場所を、純粋に“好き”になっていただけたら、とても嬉しく思います。

● 陸前高田市「就労創出支援事業」
パソナが2012年7月から2015年5月まで3年間、陸前高田市からの受託事業として実施。陸前高田市の復興を担う意欲と志を持つ人材を全国から募集、産業復興に取り組む市内企業とパソナが協力して、職場実習を通して未来を担う人材を育成し、地元企業への就職を実現。事業を通じて70名の就労を支援。そのうち約8割が地元企業への就職を果たした。

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