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INITIATIVE「自分のキャリアは自分で創る」WEBマガジン

HR 2016.07.27 なぜ今再びテレワークが注目されるのか?未来に向けた働き方変革のポイント<前編>

文:INITIATIVE(イニシアチブ)編集部

昨今、多くの企業で「女性の活躍推進」や「多様な働き方」を実現するため、様々な施策が検討されるなか、在宅勤務を含めた「テレワーク」の導入に改めて注目が集まっています。そこで今回は、なぜ再びテレワークが注目されるのか、また導入によって多様な人材の能力を活かす組織へと変革するポイントについて、株式会社パソナ 営業総本部 リンクワークスタイル推進プロジェクトの湯田健一郎に聞きました。



――湯田さん自身が「新しい働き方」を実践されていると聞きました

今、私は複数の法人に“所属”し、7種の名刺を使いながら仕事をしています。7つの顔で働くとなると、単純に週に1回その仕事のオフィスに行っても、それだけで終わってしまうんです(笑)。そこで私は、多くの時間をテレワークというスタイルで働いています。

パソナの中でも色々な仕事をしているのですが、そのひとつとして、パソナの社員やエキスパートスタッフの方に向けて、ICTを活用しテレワーク等の柔軟な働き方を推進する「リンクワークスタイル推進プロジェクト」の責任者をしています。

自らもテレワークを実践し、社内やクライアント企業への導入推進を行う中で、いま働き方が大きく変わってきていることを、日々体感しています。

――具体的にはどのようなことでしょうか?

「アイアンマン」という映画を見たことはありますか?その映画の中で主人公は、J.A.R.V.I.S.(ジャービス)という人工知能(AI)に戦闘時に周囲の情報を教えてもらったり、執事や相棒のように様々なサポートをしてもらっています。いわば人間とAIが協力して仕事をしているんですよね。

例えば、iPhoneユーザーの皆さん、「Siri」は使っていますでしょうか?また、Androidであれば「OK Google!」もあります。
ビジネスで使っている方は、まだそこまで多くはないかもしれませんが、例えば…(実際にiPhone に話しかけながら)

湯田「来週木曜日、13時から15時までスケジュール。タイトルは○○さんと打合せ。」
Siri「はい、予定を作成します。13時には株式会社△△に行くという予定が既に入っております。新しい予定を追加してもよろしいでしょうか?」
湯田「いいえ。」
Siri「続ける場合は確定、キャンセル、時刻を変更、またはタイトルを変更と指示してください。」
湯田「時刻を変更、15時から16時へ。」
Siri「わかりました。イベントをそのように変更します。」

という会話ができたりします。

スピードが少し遅くて仕事では使いづらいと感じるビジネスパーソンは多いかもしれません。しかし、皆さんが普段あまり使っていないだけで、この程度のAIが既に皆さんのお手元にあるということも事実です。



――AIが普及すると、仕事の内容も変わっていきそうですね。


少し大きな話になりますが、いま「第4次産業革命」が到来しているといわれています。

蒸気機関の発明による「第1次産業革命」から始まり、いまはIoTやAI、ビッグデータの発展という「第4次産業革命」の時代です。簡単に言えば、カメラやスマートフォン、車など、あらゆるモノがインターネットに繋がります。するとインターネットを通じて様々なデータが蓄積されていき、さらに溜まったデータをリアルタイムで解析することで、新たなサービスを生み出すこともできます。

一部の研究では、こうした「第4次産業革命」が広まることで、今後十数年で現在の仕事の半分がなくなるとも言われています。その多くは、いわゆる定型的なオフィスワークです。

経済産業省が今年まとめた「新産業構造ビジョン」では、今後減っていくであろう仕事、逆に増えていくであろう仕事が分かりやすくまとめられています。具体例として、経営企画や商品企画、マーケティングの仕事は増えていく一方で、製造や調達の仕事は減っていくと予想されています。また付加価値の低い営業や販売の仕事が減っていく一方で、高度な調整やカスタマイズ、コンサルティングなどが必要な営業の仕事は逆に増えていくでしょう。

そこで現在、当社ではロボット事業の推進も行っています。ロボットを実際に作るのではありません。ロボットやAIをうまく使うためにはどのようなスキルが必要か研究し、いまは事務職として働いている方のスキルチェンジを支援したり、新たにロボット・AI関連の分野で働く人材を育成していこうという取り組みです。

――仕事内容が変化すると、働き方も変わっていくのでしょうか?

「第4次産業革命」の時代は高いスキルを持つ人材ほど、ひとつの会社でずっと働くのではなく、プロジェクトごとに仕事や会社を変えるケースが増えていくのではないでしょうか。会社に与えられる仕事ではなく、個人のスキルを重視した働き方にシフトしていく。それにより、副業が許されず一社でのみ働くという従来の雇用形態が変わっていくと考えられます。

このように働き方が変わっていく理由のひとつとして、企業組織が変化していくスピード以上に、世の中の変化が早いことが上げられます。

例えば、最近は仕事で使える便利なツールが次々に登場しています。仕事が格段に早くなるため使いたいと思う個人の方も多いのではないでしょうか。しかし、その最新のツールを日々の仕事で使いこなしている人はまだ多くないように感じます。なぜでしょうか。

移動手段を例にすると、自動車という便利なものが発明され、その優れた性能も知ってはいるのに、昔から馬車を使っているとの理由で、まずは、より速く走る馬を探して改善しようとしている企業が案外多いということです。乗り物そのものが変わったということ、つまり、イノベーションが起こっているにもかかわらず、社内ルールや慣行により、新しいツールを活かせる選択ができていないケースが多く見受けられます。

企業がグローバル競争にさらされる中、10%や20%のパフォーマンス改善ではなく、2倍や10倍の効果を生むイノベーションが求められる時代に、働く一人ひとりも、会社が用意したツールを使って会社のルールに沿って仕事をし続けるのか、より個人の才覚を活かせる新しい手法に挑戦するのかの選択を迫られます。

そうした意味で、会社と個人が対等な関係で結ばれ、相互に自立する社会になってきているのではないでしょうか。

【後編に続く】

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