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INITIATIVE「自分のキャリアは自分で創る」WEBマガジン

ひと 2017.01.30 「自分らしい起業」経験を活かした“個人事業主”として人生を歩む【女性起業家を支援する LBA】

文:INITIATIVE編集部

パソナグループは、「起業」を女性の多様なキャリアの選択肢の1つととらえ、2014年から女性起業家支援トータルプログラム「Ladies Be Ambitious(LBA)」を開始。今回は、LBAで学び起業を果たした受講生、植村美穂さんをご紹介。起業にいたるまでの経緯や、現在の働き方について聞きました!


◆植村美穂氏
大学卒業後、外資系企業勤務を経て、2004年語学留学のため退職。約1年間イギリスへ留学。留学経験から、06年留学支援会社へ就職。16年これまでの経験を活かし個人事業主として留学支援サービス「Once in a life time」を開始。

個人事業主となって叶えた「起業」の夢

20代後半のころ、仕事を辞めてイギリスに1年間留学しました。それをきっかけに「自分のように夢を持って海外に旅立つ人を応援したい」という想いを抱くようになり、帰国後は留学支援事業を行う会社に入社しました。多様な希望を持つ方々の留学をサポートする仕事のやりがいは大きく、充実した毎日を過ごしていました。

次第に、より上質なプランでお客様の留学を支援したいと思うようになり、自ら作成した企画書を上司に提出するようになったのですが、会社の経営方針との兼ね合いや上司との調整が思うように進まず、なかなか実現には到りませんでした。そこで、10年間留学事業に携わった経験を活かし、独立して事業を始めるとこを決意しました。

「いつかは起業し、自分の裁量で仕事をしてみたい」という夢は以前から抱いていたのですが、「起業=株式会社の設立」と思い込んでいたため、勝手にハードルを感じていました。

2015年にパソナグループの「Ladies Be Ambitious」に参加し、起業のプロセスを学ぶなかでこれまでの不安を払拭することができました。自分のやりたいことは、「株式会社」ではなくても、きちんと届出さえ出せば個人事業主として事業を始められるからです。留学事業で積み重ねて来た経験が大きな自信となり、Ladies Be Ambitious受講中に事業を開始しました。

他の受講生も起業を目指している方が多く、魅力的な方ばかりでした。講座を通じて励まし合える仲間に出会えたことは、とても大きな財産となりました。

お客様の要望にこたえる、“オンリーワン”の留学支援

私が手掛ける留学支援サービス「Once in a life time」では、10代~60代まで幅広い年代の方の留学を支援しています。留学といっても、お客様のご要望は様々です。1週間後に出発したいという方がいる一方で、何年も前から準備される方もいます。留学期間も、1週間~数年と幅広いです。

昨年の5月から事業を始めて約半年になりますが、新規のお客様からのお問合せは簡単にはいただけません。これまでの経験に裏打ちされたサポート業務自体の質には自信を持っていましたが、このまま続けてよいのかと不安になることもありました。

しかし、留学を支援した方のなかには、留学を通じてキャリアアップしたり、留学先で就職を決めた方もいらっしゃいます。そうした経験を思い返すと、あらためて留学は一生のうちでも特別なイベントであり、人生を大きく変える挑戦を支援していることに誇りを感じます。留学を支援したお客様に喜んでいただけることが、何よりのやりがいになり、ここまで続けてくることができています。



個人事業主になり、以前の会社で提案したものの実現できなかった「オーバー30」というプログラムを開始しました。留学したいけれど、若い人に混じって勉強するのは気が引ける、という30歳以上の方を対象にしたプログラムです。新たに、日本ではまだあまり知られていない、学生の平均年齢が42歳の学校を開拓しました。とても治安のよい場所にあり、“大人の留学”ができるとご好評いただいています。

留学に対して、「仕事があるので自分は難しい」と感じている方も多いですが、1週間からカスタマイズして渡航することもできます。今人気の地域は、アメリカ、イギリス、マルタ島。英語圏だけでなく、スペイン語やフランス語圏への留学の支援もしたことがあります。

なかには、フランスでフラワーアレジメントを勉強しに留学された方や、乗馬、アフタヌーンティー、フラダンスなどの趣味を勉強しに行かれる方もいらっしゃいます。なるべくお客様の要望に応えられるように、旅行会社のような役割も担っています。最近では、親子留学をご希望されて、2人で語学留学に参加された方もいらっしゃいました。

自らの人生にイニチアチブを

昔の私のように、起業に対してハードルを感じている方も多くいらっしゃると思います。しかし、事業の内容にもよりますが、インターネット等の環境さえ整っていれば在宅でも可能な仕事はたくさんあります。今お仕事をされている方はその専門性を活かして起業するもよし、畑違いの分野でもそこで努力して専門性を磨くもよし、方法はいくらでもあります。一度起業してから会社勤めに戻る人もいますし、人生の選択肢はいくらでもあります。

私は現在、プライベートと仕事の時間をはっきりと分けておらず、お客様から連絡があれば対応し、自分のペースで休憩を取りながらやっています。特に留学支援事業の場合は海外とのやり取りが多く、時差の関係で深夜や早朝に業務をすることもあるため、私なりのワーク・ライフ・バランスにあわせて、自由に働き方を決めることができる環境も魅力です。

会社に勤めて自分のスキルを磨いたり、キャリアアップを目指すこともひとつのキャリアの選択肢ですが、自分の経験を活かして起業し、自らの人生にイニシアチブを持って働くことも魅力的な働き方・生き方だと思います。



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