株式会社パソナ(本社：東京都千代田区、代表取締役会長CEO 南部靖之、www.pasona.co.jp)は、日本CFO協会(※)と共同で、経理知識を持つ実務者のキャリア形成に対応した新しい資格「経理事務エキスパート検定(略称：PASS)」および認定講座を12月25日より開始いたします。
企業の経理事務は、会計システムやERP(統合基幹システム)の普及によりその仕事内容が大きく変化しています。かつて主流であった仕訳作業が減り、事業管理や経営管理、内部統制など経理事務の範囲が拡大して、求められる水準も高くなっています。
こうした中、企業はグループ内の経理事務を集約し、集中的に事務を行うシェアードサービスや経理事務専門会社への外部委託(アウトソーシング)など、事務業務の改善・高度化を推進するための組織作りを加速させています。
そこでこの度、パソナは日本CFO協会と共同で、経理実務者に必要な経理の知識を1級から3級の3段階で測る新しい資格「経理事務エキスパート検定(PASS)」を開発しました。
既に日本CFO協会は、経済産業省が策定した経理・財務分野における業務標準「経理・財務サービススキルスタンダード」に準拠した、経理・財務の実務に対応したスキル検定制度「経理・財務スキル検定(略称：FASS)」を開発し、実務経験のある経理・財務幹部を目指す方々を中心に2005年より3万人以上の方が受験しています。
「FASS」は、経理・財務の幅広いプロセスに求められる総合的なスキルを測る検定試験となっているのに対し、「PASS」は、経理実務者に求められる経理知識に範囲を限定した検定試験となっているのが特徴です。
「PASS」は経理部門に限らず、経理知識を必要とする事務分野に従事する人材を含めて幅広く利用して頂くことを予定しています。今後パソナでは、経理知識を持つ人材の育成を図るため、派遣登録社員に「PASS」の受講を積極的に奨励し、3年間で3万人の資格認定者の育成を目指します。
またパソナは、日本CFO協会が既に「FASS」をアジア10か国で現地語による現地スタッフ向けの検定試験として展開しているのと同様に、「PASS」についても今後アジアを中心とした海外のスタッフも対象にした資格認定プログラムとして展開していくことを計画しています。
※【日本CFO協会】
日本企業の経理・財務をはじめとしたグローバルな経営管理手法と倫理の高度化を目的として発足した非営利団体で、IGTA(国際財務協会連盟)、IAFEI(国際財務幹部協会連盟)に加盟が認められた、わが国唯一の国際的財務教育機関です。
「経理事務エキスパート検定(略称：PASS)」の概要
| 概要 |
日本CFO協会とパソナが共同で開発。経理の業務標準として定着した経済産業
省「経理・財務サービススキルスタンダード」に準拠し、業務レベルに応じて「1級」「2級」「3級」の3段階のレベルで認定級を設定。 |
| 認定レベル |
| 認定級 |
学習内容(業務レベル目安) |
主な学習テーマ |
| 1級 |
日常的な現場での取引に関する全体像と事務のポイント、月次管理業務のポイントについて
(月次決算に関する一連の処理が行えるレベル) |
売上業務(債権管理業務)、仕入業務(債務管理業務)、在庫管理、月次決算基礎、消費税基礎、手形・小切手管理など |
| 2級 |
請求や支払、経費といった現場での頻度の高い取引に関する事務のポイント
(仕訳を理解して各種経理財務処理が行えるレベル) |
現預金管理、回収業務、支払業務、経費管理業務など |
| 3級 |
事務スタッフに求められる心構えや役割、現場で必要な事務の基本
(経理の仕事に関わる基礎レベル) |
経理の役割、帳簿書類の保存、領収書の取扱いなど |
|
| 認定方法 |
全てWebサイトで実施。スマートフォンにも完全対応。
受験には、PC/タブレット端末/Webサイト、Android/ⅰOSアプリで受験が可能。
1. 「研修講座」 e-ラーニング形式でテーマごとに必要なスキルと知識を学ぶ
各動画は10～15分程度。
2. 「演習問題」 習得した知識の確認
3. 「確認問題」 習得度の評価
4. 「認定試験」
5. 「認定級取得」
※1～3は習得まで何度でも繰り返し受講および受験が可能
※4の「認定試験」のみの受験も可能 |
| 費用 |
| 認定級 |
研修講座受講料(受験料含む) |
受験料(認定試験のみの場合) |
| 1級 |
8,000円 |
4,500円 |
| 2級 |
6,000円 |
3,000円 |
| 3級 |
無料 |
無料 |
※パソナ派遣登録者は全て1割引で受験可能 |
| URL |
https://pass.cfo.jp/ |
| 問合せ先 |
株式会社パソナ パソナ・アカウンティング
 03-6734-1038 |