

個人投資家向け企業情報誌
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(2010年5月 「トップの素顔」)
投資家の皆様へ
2012年 新しい年を迎えて
新しい年を迎え、成長や発展の年といわれる「辰年」がスタートしました。私がパソナグループを創業した1976年も辰年でした。創業から36年間を振り返ると、当社グループはいずれも辰年に大きな節目を迎えてきました。海外への進出を本格化し世界を見据えた事業体制にした1988年、また、長引く日本経済の低迷によって急激に増加した失業者の雇用対策に取り組むために株式上場を決意した2000年も辰年でした。
今年は創業から数えて4度目の辰年を迎えました。龍が大きな滝を勢いよく昇っていくかのごとく、そういう気概を持って今の日本経済、雇用問題の解決に力強く取り組んでまいる所存です。
東日本大震災から1年を経て
さて、東日本大震災の発生からまもなく1年が経ちます。震災による影響はいまなお大きく、雇用問題ひとつとってみても大変深刻な問題を抱えています。復興に向けて今年はより長期的な視点で活動していきます。いま大切なのは何ができるかではなく、皆の力を結集して"やらねばならない"という覚悟と決意です。その方法を考えて、実行していくことに全力を注いでまいります。
当社グループは、地方自治体や地域の方々と協力しながら、様々な復興支援を行っています。福島県郡山市では教育委員会にご協力いただき、避難している子供たちに音楽活動を通じて心のケアを行う「パソナ・東北こどもオーケストラ」も運営しています。当社グループの芸術家支援事業「パソナ・ミュージックメイト」の若手音楽家がボランティア講師になり、震災からちょうど1年後の今年3月11日に復興コンサートを開催するため、現在約70名の子供たちが参加して練習に励んでいます。
また、被災地域のみならず全国の地方自治体から被災者の就労支援事業を受託して、各地に避難している方々への仕事相談や就労機会の拡大に努めています。
そして兵庫県淡路島で実施している「東北復興・淡路島ファーム」では、被災地域の若者16名が参加し、将来地元に戻って産業復興を担う人材を目指して農業を中心に地域活性化や様々なビジネスに関する経験、知識を学んでいます。
これからも引き続き、一日も早い復興に向け、グループ一丸となって取り組んでまいります。
農業分野での雇用創造を目指して
さて昨年は、TPP(環太平洋パートナーシップ)への参加の是非が話題になるなど、農業に対する関心が一段と高いものになりました。当社グループが農業分野での人材育成に取り組みはじめて9年目を迎えます。これまで様々な自治体から農業関連事業、就農支援事業を受託しており、その数は全国28事業に拡大しています。
そこで昨年12月に、農業分野の事業を更に大きく発展させるため「株式会社パソナ農援隊」を設立しました。新会社では、就農支援事業等での自治体との連携はもちろん、農業経営のコンサルティングや人材育成のほか、淡路島ですでに約10haの農地に拡大した「チャレンジファーム」で収穫される作物の販売や加工、商品化も手掛けてまいります。
グローバル関連事業の強化と専門分野の高度化
国内経済の低迷や円高などを背景に日本企業の海外進出は加速し、震災以降ますます活発になりました。当社グループではこうした日系企業の海外進出をワンストップでサポートする体制の構築に取り組んでいます。今期はすでに米国、中国、インドで拠点を拡充したほか、インドネシアと韓国には新会社を設立して新たに進出しました。ベトナムでは日系人材会社として初めて人材紹介事業を開始し、中国では海外駐在員の給与計算や労務管理を行うペイロールセンターを開設しました。
そして国内においても、企業の人材ニーズはより高度化しています。海外企業との取引が増える中で語学力の重要性も高まっています。当社グループでは、語学や専門職種の研修カリキュラムを充実させ、登録いただいている方々のスキル向上を促し、より一層専門的な人材サービスを展開していきます。
当社グループは、創業以来「社会の問題点を解決する」を不変の企業理念に掲げ、事業を通じて雇用創造に取り組み、社会に貢献してまいりました。
経済環境がめまぐるしく変化する今、私たちは新しい働き方、新しい価値観を創造し、年齢や性別を問わず働きたいと願う誰もが自由に好きな仕事を選ぶことができ、イキイキと自分の能力・才能が発揮できるインフラの構築に取り組んでまいります。
これからも皆さまの変わらぬご支援を心よりお願い申し上げます。
2012年2月
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