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HR・就労支援

2025.09.29

『働く人のソーシャルワークライフバランス調査』
~就業者1,070人を対象に調査して見えてきた、働きがいや豊かさとは~

株式会社パソナグループ(本社:東京都千代田区、代表取締役会長CEO 若本博隆)は、この度、全国の就業者1,070人を対象に『働く人のソーシャルワークライフバランス(※1)調査』を実施しました。
本調査では、「働くこと」「日々の生活」「社会的なかかわり」の3つのテーマについて、仕事や生活の満足度・充実度を高める要因やそれぞれの関連を調査。仕事と生活を両立すると共に、自分の才能・能力を活かして社会に貢献することで豊かな人生を創る「ソーシャルワークライフバランス」を通じて築かれる「真の豊かさ、幸せとは何か」を考察しました。

調査結果のポイント

1. 働くことについて
■「現在の仕事における満足度・充実度」は、男女差・地域差はほとんどなかった。(別紙Q1)
■仕事の満足度・充実度」を上げるために「大切なもの」として、「職場の人間関係が良い」を挙げた人は約6割に上り、「処遇」や「ワークライフバランス(時間管理のしやすさ)」を上回った。男女別では「ストレスレベルが適切である」を挙げた割合は男性の方が高く、「職場環境(オフィスや設備など)が良い」は女性の方が高かった。地域別では「ワークライフバランスが取れる」は都市部の方が高かった。(別紙Q2)
■「仕事の満足度・充実度」が「低い」と回答した人と「普通」と回答した人を比べたとき、「充足しているもの」として挙げられた割合が大きく異なるのが「職場環境が良い」「ストレスレベルが適切である」「時間管理がしやすい」であった。
一方、「普通」と回答した人と「高い」と回答した人を比べると、「やりがいや意義を感じる」「上司や同僚からのサポートがある」「意見やアイデアが尊重される」が特に大きく数値が異なった。(別紙Q3-2)
以上の結果から、処遇や時間管理のしやすさ以上に、職場における良い人間関係の中で、自分の才能・能力を周りに認められ、仕事の中で活かせていると感じられることが、働く人の幸せや働きがいに繋がっていることが分かった。

※1 「ソーシャルワークライフバランス」とは 
自身の仕事と生活(家庭・家族・プライベート等)の両方を充実させると共に、才能・能力を活かして社会に貢献することで豊かな人生を創ること。

2. 日々の生活について
■「現在の生活における満足度・充実度」は、男女差・地域差はほとんどなかった。(別紙Q4)
■「生活の満足度・充実度」を高めるために「大切なもの」として、「自分の健康状態」を挙げた人は約8割に上り、「金銭的な安定感」を上回った。「家族の健康状態」を挙げた人も、約5割に上った。(別紙Q5)
■「生活の満足度・充実度」が「低い」と回答した人と、「高い」と回答した人を比べたとき、「充足しているもの」として「自分の健康状態」と「家族との関係」を挙げた割合が大きく異なった。
また、「低い」と回答した人と「普通」と回答した人を比べると「趣味や興味を追求する時間」の数値が大きく異なり、「普通」と回答した人と「高い」と回答した人を比べると「家族の健康状態」「金銭的な安定感」「食生活や栄養バランス」「自己成長や学びの機会」の数値が大きく異なった。(別紙Q6-2)
以上の結果から、生活の満足度・充実度を高めるうえで、自分や家族の健康が非常に重要であり、それらとあわせて家族との良好な関係が大きな影響を与えていた。心身の健康と身近な人との絆によって、生活の満足度・充実度が高まることが分かった。

3. 社会とのかかわりについて
■「ありがとう」や「感謝の気持ち」を1日に「5回以上」伝えている人は全体で36.9%だった。女性は44.2%で男性は29.1%と、性別により15.1%ptの差がみられた。(別紙Q7)
■Q1およびQ4で仕事や生活の満足度が「高い」と回答した人は、Q7で「1日に5回以上感謝を伝えている」と回答した割合が高く、約5割にのぼった。一方、仕事・生活の満足度が「低い」と回答した人ではその割合が3割に満たず、「0回」と答えた人の割合も満足度により大きな差がみられた。(別紙Q7-1,2)
■「家族・職場以外の人と時間を共有する機会」が「毎日ある」と回答した人は、Q4で生活の満足度が「高い」と回答した人で22.9%だった一方、「低い」と回答した人では10.0%となり、大きな差がみられた。
また、「まったく無い」と回答した人は、生活の満足度が「高い」と回答した人で3.8%に留まったのに対し、「低い」と回答した人では18.8%にのぼった。(別紙Q8-1)
■「職場の人と仕事以外の時間を共有する機会」が「月に1回以上ある」と回答した人は、Q1およびQ4で仕事や生活の満足度が「高い」と回答した人で4割以上にのぼった。
一方で、「ほとんど無い」「まったく無い」と回答した人は、仕事や生活の満足度が「低い」と回答した人で約6割にのぼっており、大きな差がみられた。(別紙Q9-1,2)
以上の結果から、周りの人に感謝の気持ちを伝える機会が多かったり、仕事・家庭・友人など人生における様々なステージで幅広い人間関係を築き、仕事と生活を過度に切り分けずに多様な人々と時間を共有したりする人の方が、仕事や生活の満足度・充実度が高いことが分かった。

4. まとめ

仕事や日々の生活の中で心の豊かさや幸せを感じるためには、良好な人間関係・信頼関係の中で、才能・能力を活かして自分の周囲に貢献することや、心身の健康を育むことが何より大切であると、多くの人が思っていることが分かった。仕事・生活・社会とのかかわりという3つの要素のバランスを取りながら、豊かな人生を歩む 「ソーシャルワークライフバランス」の重要性が改めて明らかになった。

 
 
 
 
 
 



【別紙】




















 
 
 
 
 
 

調査概要

調査名称
パソナ・シャドーキャビネット「ソーシャルワークライフバランス調査」
調査期間
2025年1月21日~3月1日
調査対象
全国で就業中の20歳-84歳までの男女
※年代、性別の均等調査、性別における「その他」はサンプル数が小さいため参考値
回答者数
1,070人
調査方法
インターネットを通じたアンケート方式
調査主体
パソナ・シャドーキャビネット(※2)
※2 「パソナ・シャドーキャビネット」とは
パソナグループの役職員が「社会の問題点」を議論し、具体的な方策を社会に提言する社内組織として
2007年に発足。パソナグループ各社から選抜された「副役員」が事務局を運営。

【参考】パソナグループの取り組み

パソナグループでは、社員のソーシャルワークライフバランスを支援するため、2016年からキャリアとライフの多様な相談に対応する専門家として、社内に「ワークライフファシリテーター」を育成・配置。2022年には「ワークライフファシリテーター協会」を設立して民間資格化すると共に、養成講座を展開し、これまで約300名の認定資格者を社会に輩出してきました。
また企業向けには、社員がイキイキと働くことができる環境を整備するため、人的資本経営・健康経営支援サービスを展開しています。

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