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防災を『自分ごと』に。今考えたい防災と備え

防災を『自分ごと』に。今考えたい防災と備え

近年、日本各地で地震や豪雨などの自然災害が相次いでいます。7月には令和8年熊本地震、先日も茨城県南部で震度5弱の地震が発生するなど、災害は決して他人事ではありません。
南海トラフ地震や首都直下地震などの大規模災害も懸念されるなか、企業には社員の安全確保と事業継続に向けた備えが求められています。

パソナグループでも社員の安全を守るため、防災対策室やアドミ本部を中心にさまざまな取り組みを進めています。今回は、パソナグループ コーポレートガバナンス本部 防災対策室の宗像久男 顧問、佐藤奈央子 室長と、アドミ本部の下村卓爾 特命担当部長に、防災対策の取り組みや災害時に備えた備蓄品管理について伺いました。

防災を『自分ごと』として考える

9月1日は「防災の日」。昨今の地震や水害を受けて、日本各地で大規模災害への備えの重要性が改めて認識されています。パソナグループ 防災対策室の宗像久男 顧問と佐藤奈央子 室長に、今私たちが考えるべき「防災」について伺いました。

▲(左から)宗像顧問、佐藤室長


【宗像久男 顧問 プロフィール】

自衛官として35年間勤務し、長年にわたり防災・危機管理分野に携わった防災のエキスパート。
現在は、パソナグループ 防災対策室の顧問として、パソナグループ全体の防災対策を推進。
首都圏・南海トラフ地震などを想定した各種マニュアルの整備や防災計画の策定、防災教育・訓練の企画などに取り組む。

―防災対策室では、日頃からどのような考え方を大切にされていますか。
宗像顧問:
「企業防災」は、従業員の命を守り、企業の信頼を守り、事業を継続するための「経営」そのものです。
防災で最も大切なのは、「命を守ること」。災害が発生した際には、設備や物資、業務よりも人命を優先しなければなりません。拠点責任者や管理職であれば、部下や周囲の方々の安全を守ることも大切な役割になります。

防災は担当部署だけが取り組むものではありません。災害が発生した瞬間、従業員や大切な人の命を守れるのは、防災担当者でも経営者でもなく、その場にいる一人ひとりです。
そのためには、日頃から「もし今、自分の職場や自宅で地震が起きたらどう行動するか」を考えておくことが重要です。自宅や職場にどのような災害リスクがあるのか、ライフラインが停止した場合に何が起こるのか、避難場所や連絡手段は確保できているのかなど、自分や家族、職場の状況を見つめ直すことが大切だと思います。

―企業や個人が災害に備えるうえで、特に注意すべきことは何でしょうか。
宗像顧問:

私がよくお話しするのは、「備えているつもり」が最も危険だということです。
備蓄品や防災マニュアルを整えていても、それが実際の災害時に機能しなければ意味がありません。災害時に問われるのは、準備の有無ではなく、その準備が本当に機能するかどうかです。

だからこそ、防災を他人事ではなく、自分ごととして捉えることが大切です。
そのきっかけとして今回、社員の皆さんに改めて地震対策に関する注意喚起資料を作成しました。資料では、地震発生時の行動や日頃の備え、避難場所の確認、熱中症対策、車中泊時の注意点などを紹介しています。ご自身やご家族、職場の備えについて見直してみてください。
 

―今回作成された資料の中で、特に皆さんに確認してほしいポイントを教えてください。
宗像顧問:

このチラシは、単に知識を得るためのものではありません。「今、ここで地震が起きたら、自分はどう行動するのか」を一人ひとりに考えてもらうためのものです。ご自身の勤務場所と自宅のリスク、避難場所、家族との連絡方法を、ぜひ具体的に確認してください。

大きな地震の後は、建物の外観に異常がなくても、天井や設備などが損傷している可能性があります。安全が確認されるまでは、安易に建物へ戻らないことも重要です。
津波の危険がある地域では、情報を待つのではなく、強い揺れや長い揺れを感じたら、直ちに指定された避難場所や高台へ避難してください。
ご自身やご家族が災害時にどのように行動するかを改めて確認するきっかけにしていただきたいと思います。

―防災対策室からメッセージをお願いします
佐藤室長:

パソナグループ 防災対策室では現在、「命を守る防災への転換」を重要なテーマとして掲げ、防災マニュアルや防災計画の整備を進めています。しかし、どれほど優れたマニュアルがあっても、災害発生時に行動するのは現場にいる一人ひとりです。そのため、防災を「自分ごと」として捉え、社員一人ひとりが自ら判断し行動できるようになることが大切だと考えています。

また、防災は計画やマニュアルを作って終わりではありません。社会環境や災害リスクの変化に合わせて見直しと改善を続けながら、訓練や教育を積み重ね、防災への意識を企業文化としてグループ全体に浸透させていくことが重要です。

今後も、防災を経営と現場の双方に共通する重要課題として捉え、災害時に機能する体制をつくっていきたいと思っています。

社員の安全を支える“備え”の取り組み

災害発生時に社員の安全を守るためには、日頃からの備えが欠かせません。パソナグループでは、防災対策室による防災計画や啓発活動に加え、アドミ本部が中心となって防災備蓄品の管理や防災訓練の実施などを行っています。
今回は、こうした取り組みについて、パソナグループ 経営管理総本部 アドミ本部 オペレーション室の特命担当部長にお話しをお伺いしました。

アドミ本部では昨年度、全国拠点における防災備蓄品の標準品目や備蓄量に関する基準を策定しました。水や食料に加え、女性や乳幼児への配慮を含めた備蓄品も整備し、多様なニーズに対応できる体制を整えています。

また、防災訓練についても、特に淡路島では多様な勤務形態の社員が参加しやすいよう、オンラインを活用した取り組みを実施しています。入島時オリエンテーションでは「マイタイムライン」の作成を通じて、災害発生時の行動を一人ひとりが考える機会も設けています。こうした日頃の取り組みを通じて、社員が防災を「自分ごと」として捉えられる環境づくりを進めています。
パソナグループではさまざまな防災対策が進められていますが、災害時に自分や大切な人の命を守るためには、一人ひとりの備えも欠かせません。
ぜひこの機会に、ご家庭や職場での備えについて話し合ってみてはいかがでしょうか。