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環境だより「SONAERU」

なぜ今「環境教育」が重要なのか?時代に合わせたパソナグループの環境分野への取り組み

パソナグループは、2005年に「環境委員会」を設置し、持続可能な社会の実現を目指して、将来を担う次の世代に健全で美しい地球環境を残すため、様々な環境保全活動を行っています。そしてこの度、環境問題への取り組みや、働く環境への整備に関する最新情報を発信する、『環境委員会だより ~SONAERU~』をスタート!
今回は、パソナグループの環境教育への取り組みについて、自身も環境委員会のメンバーとして環境分野への取り組みを促進するキャプラン株式会社 石田正則社長にインタビューしました!

※『SONAERU』という名称には、以下のような意味が込められています。
S”ave “O”ur “N”ation and “E”nvironment “R”esponsibility of yo“U”.
~我々の未来のために、地球環境を守り、責任ある行動を~

キャプラン 石田社長

この記事でココがわかる!3つのPOINT

  1. パソナグループの環境分野の取り組みの歴史って?
    時代に合わせて2005年から取り組む、環境分野への取り組みの歴史
  2. なぜ今、“環境教育“が重要なの?
    カーボンニュートラル、脱炭素社会の到来。昨年6月に改訂されたコーポレートガバナンス・コードとの関係性など
  3. パソナグループらしい環境問題への取り組みとは?
    エキスパートスタッフも巻き込んだ、パソナグループにしかできない場づくり

時代に合わせた環境問題への取り組み

環境分野への取り組みの歴史について教えてください

パソナグループは、政府主導の「チーム・マイナス6%」プロジェクトが開始された 2005年より、グループ各社の役職員で構成する「環境委員会」を設置しました。

近年、世界レベルでの環境破壊や地球温暖化、異常気象、生態系の破壊などが深刻化する中、環境問題への取り組みに注目が集まっていますが、これは今に始まった話ではありません。歴史を紐解いてみると、何十年も前から世界や日本での環境問題への取り組みは始まっており、パソナグループもその時代に合わせて様々な取り組みを行ってきました。
このスピード感のある動きがまさにパソナグループらしく、「社会の問題点を解決する」という企業理念を体現しているのだと思います。

これまで実際に、どのような取り組みを行ってきたのでしょうか?

環境問題への意識醸成として、「エコハンドブック」の発行や、パソナ・シャドーキャビネットにおける環境省の設立、社内での「エコ検定」の実施など、かなり以前から様々な取り組みを行ってきました。
また、環境活動においても、働く人々に向けて環境を取り巻く様々な情報を提供する「パソナグループeco博」の開催、どんぐりの苗木を育てることで森林の緑化と防災に貢献する「どんぐりプロジェクト」など、社会貢献活動も含めて様々な取り組みを行っています。

2011年に実施した、“環境”と“仕事”を考える『パソナグループeco博』

「どんぐり拾いで植樹に貢献!プロジェクト」今回全国から集まったどんぐりの数は87,621個!クヌギの苗876本分の植樹に相当します。(2021年11月)

今の自分たちがやるべきことを自発的に考えて行動する

なぜ今、環境問題に関する“教育”が必要なのでしょうか。

大きく分けて2つの理由があります。
1つ目は、日本でも政府により「2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」という目標が掲げられたこと。そして2つ目は、「2021年6月のコーポレートガバナンス・コードの改訂」です。

特に、「コーポレートガバナンス・コードの改訂」に関しては、今年4月に再編するプライム市場に上場する会社として、パソナグループの取り組みをより広く、より高いレベルで、ステークホルダーに開示していく義務が発生します。
そしてこれは、役職者だけが取り組めば良いものではありません。そもそも環境問題がどういうことで、その問題に対してどう取り組むべきか、全社員が語れるようにならなければいけないと思います。

何事においても、心から物事を動かしたいときには、推進力が非常に重要になります。パソナグループで働くすべての人がひとつのことに取り組むことによって、私たちは社会に大きな“ウェーブ”を作ることができるのです。そのウェーブが高い推進力となり、環境問題への取り組みを加速させていくと思います。

昨年秋より開始した、社内における新たな環境教育についても教えてください

SDGsへの取り組みを行っている会社がどのような取り組みを行っているかを徹底的に調査したのですが、そこで分かったことは、事業として様々な環境保全活動を行っていても、社員の環境教育への取り組みを行っている企業はほとんどないということです。

「何かをしよう」と言葉にするのは簡単ですし、上部が勝手に決めたことを一方的に伝えることも簡単です。しかしそうではなく、まずは社員一人ひとりが今の世の中がどうなっていて、どのような課題を抱えているのか。そして、先輩社員がこれまでどのような活動をしてきたのかを知り、共通の認識や気持ちを持つこと。そうすることで、今の自分たちがやるべきことを自発的に考えて、行動することができるようになるのだと思います。

そこで大切だと思ったのが、やはり教育です。そこで昨年、環境に関わる世界や日本の動向、パソナグループの環境問題への取り組みの歴史、今後の方針について理解を深める「環境イノベーション戦略 勉強会」を開始しました。

研修は、社内で育成した約20名の講師によるウェビナー形式で実施。昨年11月から今年1月までの期間で、約8,000人の役職員が受講しました!
この取り組みは、私たちが目指すサステナブル経営のあり方を発信し、社会から信頼されるロングセラーカンパニーであり続けるために、今後も継続的に実施していきたいと思います。

エキスパートスタッフの方へは、どのような環境教育を行っているのでしょうか

プロ社員の方を中心に、淡路島で循環型社会について学ぶ研修を実施しています。これまでに約20名の方が参加され、今後もプロ社員の皆様から随時ご案内予定です。環境委員会のメンバーと共にビーチクリーンを実施したり、昨年オープンした農家レストラン「陽・燦燦(はる さんさん)」において、役職員が受講したものと同様の「環境イノベーション戦略 勉強会」や、淡路島での取り組みについて学ぶ研修を実施しました。

研修の様子

“働く環境”という視点において、パソナグループがこれだけ環境教育に取り組んでいる会社だということを、エキスパートスタッフの方にも知っていただくことで、“共有する“ ”共感いただく“機会を作っていきたいですし、「ここで働きたい」と思ってくれる仲間も増やしていきたいですね。

パソナグループらしい環境問題への取り組み

パソナグループだからできる環境問題への取り組みとは何でしょうか

環境問題をはじめ、一つひとつの社会現象がどのように「社会の問題点」と繋がっているのかを高い視座で考えて、その解決策を見つけようと努力することがパソナグループらしさだと思います。
また、環境問題といわれると、何かを我慢しなければいけないのではないかと感じる方も多いかと思います。しかし、環境にやさしい運転を皆で競い合う「ECOラン・グランプリ」や「どんぐりプロジェクト」等の取り組みのように、活動自体を楽しみながら社会課題の解決に向かうことができる。そういった皆が参加したくなる “場づくり”ができることも、私たちならではだと思います。

今後、グループ各社の社員と共に、どのようなことに取り組みたいですか

私たちは、「パソナグループ 環境宣言」として以下の3つを社会に約束しています。

環境保全への意識を高める

全ての役職員やエキスパートスタッフ、その家族に共感の輪を広げ、環境保全に関する高い意識と関心を持ち、行動します。

環境保全活動を推進する

当社と関わる全てのステークホルダーの方々と共に、環境保全活動の推進に向けて協働し、活動の輪を広げます。

環境分野で新たな価値を創造する

環境保全に向けた新たなイノベーションの創出に挑戦し、社会と共に豊かな地球環境を創ります。

この中でも、特にパソナグループらしい取り組みが、3つ目の「新たな価値を創造する」ということです。グループ各社のそれぞれの強みを活かして、自分たちにしかできない、新しい取り組みや新規事業にチャレンジしてほしいと思います。もちろん、キャプランとしても大きな挑戦をしていきます!

また、一人ひとりに“人間として”環境問題を学ぶ姿勢を持っていてほしいと思います。
日々生活をしていくうえで、一人ひとり様々な役割・責任があります。例えば、私であれば、父親という役割、パソナグループの一員としての役割、日本人としての役割。そうした役割の中の一つに、「人間としての役割・責任」があると思います。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書では、人間活動による温室効果ガスの排出などが環境を破壊してきたという明確な事実が挙げられています。その事実をしっかりと受け止めて、まずは“人間として”環境問題を学び、一人ひとりがその役割・責任を感じてほしいと思います。

今後の構想についてお聞かせください

パソナグループの事業は多岐にわたり、若者やシニア、障害者の方、海外の方など、様々な方々と関わらせていただいていますが、一人ひとりの立場や経験によって、見えてくる環境問題は違うと思います。皆で取り組むべき問題だからこそ、「その立場の人たちが考える環境問題って何だろう」と幅広い視点を持って考える。そのように、多様な人たちを巻き込んだ、パソナグループにしかできない環境問題への取り組みをしていきたいと思います。